所長の窪田です。
【就労移行支援事業所を選ぶ時のポイント】
についてお話します。少し長いですが、
これから就労移行支援事業所を利用しようと考えている方には
ぜひお読みいただきたいと思います。
今後、連続ものとして就労移行支援事業所の選び方について
不定期で書いていきたいと思っています。
第一弾は、
【就労移行の選び方①】
企業や社会の仕組を熟知したスタッフがいるかどうか？
です。
就労移行支援事業所のしごとは、利用されるみなさんが一般企業などで活躍できるように就職までのサポートをするものです。当たり前のことですが、就職においては、お相手企業さんに採用をしていただかなければなりません。
いくら利用者さんが素晴らしい方であり、能力が高くても、
そして、どんなに就職したくても、お相手である企業さんが
「採用したい」と思わなければ採用してもらうことはできません。
そこで、就労移行支援事業所の役割として大切なことは、
利用される皆さんが希望された特定の企業さんのことを
どれだけ理解できているかということ。
そして、その前提として
職種や業種について内容や
要求される能力についてどれだけ深く理解しているか
ということになります。
お相手の企業のこと、その企業が困っていること、
どんなことを目標にしているか、
どんなふうに社会に貢献していきたいと考えているのか、
そのためにどんな人材が欲しいのか？
企業のこのような状況を知らなければ、
就職を希望される利用者さんに何を訓練し、
どのような長所、力を魅力として情報提供していけばよいか
がわからないからです。
当然のことですよね。
卑近な例で恐縮ですが、就労移行支援事業所の支援員というのは
最近はあまり聴きませんが、「仲人」さん的な立場、
今なら「結婚紹介所」のような立場にいるわけです
（もちろん、直接紹介するわけではありませんが、、、）。
ある方がパートナーを探されている時に、
その方にマッチしたパートナーを探す訳です。
自分の知り合いの中に、探されている方に『ピッタリ』
の方はいないかしらと。
その時に大切なのは、仲人、あるいは結婚紹介所のスタッフが、
どちらの人のこともしっかりと理解できていることです。
就労移行支援事業所での就労支援においても、
仲人さんや結婚紹介所のスタッフのようなスキルが要求される
わけです。
利用者さんのことも知り、そして、
企業のことも理解しなければいけない
ということです。
そして、利用される方の状況はご利用開始時に
しっかりアセスメントをとり、その後も訓練の
最中にコミュニケーションをとることによって
次第に理解できてくるはずです。
だから、もう一方の、
応募者を探されている企業さんのことをどこまで
深く理解できているかが重要になってきます。
私自身、就労移行支援事業所を開始して４年になります。
その前、そして現在も平行して行っているビジネスがあります。
それが、経営コンサルティングです。
どうすればその企業の売上が上がるのか？
その会社の課題は何か。
そして、その課題をどう解決するか。
どんな人材が必要なのか。
どのように採用していくべきか。
などなど
会社の経営全般を支援する仕事をしてきました。
↑ これは、コンビニなどでよく売られている、「三温糖きなこねじり」で有名な
札幌のお菓子メーカー『札幌第一製菓さん』の新商品がどうすれば売れるようになるかについて、
消費者の方々から意見を聴く会、「消費者傾聴会」をコンサルティングの一環として行い、
お声を頂いているところです。
⇒中小企業庁が運営する中小企業大学校の企業の『幹部実力養成講座』の修了式の際の写真。
北海道内の様々な業種で働く管理職の皆さんが3ヶ月にわたり、通算10日間の実践的な学びをし、
企業に帰って力を発揮します。専任講師として担当させていただきました。
このような経験から、業界、職種、特定の企業が
どんなお仕事をしていて、だから、どんな人材を
求めているのかについて、よく理解できている
わけです。
これらの経験、知識を徹底的にティオのスタッフへ教育として伝授し、
そこからしっかりと、利用者さんへお伝えし、どのような職種や業種に
就くことが、その利用者さんにとってより、その方の能力が発揮できるか
という点から徹底的にアドバイスをさせて頂いています。
また、コンサルティングを行う前は、
株式会社東京リーガルマインドという
人材ビジネス事業を営む会社で
札幌支社長、兼 執行役員を仰せつかって
仕事をしてきました。。
このように管理職、責任のある立場を経験し、
さらには他の企業の経営を実際にサポートする仕事をすることで、
本に書いていることをただ、説明するのではなく、
自分の経験してきたこととして、
企業の真実・実際の姿、要求していることを
利用者さんへお伝えすることができるのです。
・会社とは一体何なのか？
・働くってどういうことなのか？
・組織が社員に要求することは何なのか？
・お客さんのために貢献するとはどういうことなのか？
・各業界や職種で本当に求められている能力はなんなのか？
・お給料とは何なのか？
・給与計算や会社のいろんな売上数字の書類を読み込める力を持っているか？
などなど
こういうことを実体験として語れるスタッフがいない
就労移行支援事業所は残念ながらたくさんあります。
そういう事業所を利用してしまうと、
訓練期間中に身につく知識やスキルのレベルが大きく下がってしまいます。
ただ単に社会で働いていた経験ではなく、
「企業や社会の仕組」を仕事を通じて実践しながら
理解してきた支援員の方が事業所のスタッフの中に
いるかどうか？
少なくとも、経営者や管理者がそのような経験をして
いなければNGです。
そこで、経営者はどんな経歴の人なのか？
あるいは、現場の責任者はどんな経験があるのか？
この2点を
就労移行支援事業所を選ぶときには注意して見るべきです。
札幌及びその近郊を含めると、
８０を超える就労移行支援事業所
があります。
それぞれ特徴もありますが、
大切なことは、
スタッフの皆さんが
企業や社会の仕組について
よく理解している方なのか？
ということです。
見極めるために大切なことを２つ申し上げます。
①経営者がどんな経歴の方なのかをネット検索して調べてみる
・まず、事業所のHPで「会社概要」などの部分から代表者の名前を見るける
・つぎに、経営者のお名前でネット検索してください。
・札幌の事業所が支店のような場合は、現場の責任者の名前で検索してみてください
⇒これによって、いろんなことがわかります。
そもそも、誰が経営者なのかHPからわからない所もありますが、
そういうところは避けるべきです。
また、経営者が１つの分野でしか活動してない方、
民間経験の無い方が経営しているところも避けるべきだと思っています。
さらに、言うと、平気で経歴を詐称する方もいます。
これは、自分が前職で3,000人の方の採用面接をした経験から
言えることなのですが、かなりの割合で、過去の自分の経歴を
『盛る』ということをされます。
例えば、
・雇われ店長にすぎないのに、
経営をしてました。。とか
・営業成績がそれほど良くなかったのに、
社内表彰されました。。とか
・バックヤードでの業務しかしてなかったのに、
販売接客で成績上位者でした。。とか
本当に多かったです。どうしてわかるか？
というと採用したらわかります。
どう考えても表彰されるようなスキルは無いと。。
これと一緒なんです。過去の経歴はいくらでも
『美しく飾る』ことができます。
だから、証拠で確認する必要があるということです。
ネットなどでしっかり検索することが大切になります。
②①でわからなければ、体験の時にどんな方が経営者なのか？
を確認してみてください
・経営者がどんな経歴の持ち主であるかで、
現場のスタッフをどのように管理（マネジメント）しているか
の想像がつきます。能力の無い経営者の場合は、
スタッフもまた能力が無い方が当然多くなるわけです。
今日は、結構辛口のお話になりましたが、
利用する皆さんにとって、
どの事業所に入るかで人生が変わってしまう
可能性だってある
わけです。
だから、厳しめに真実をお話させていただきました。
今後も、シリーズとして、
【就労移行支援事業所を選ぶ基準】について、
お伝えして行きたいと思っています。
ちなみに、ティオ中央区役所前・札幌駅前を経営しているのは
・一般社団法人 北海道社会福祉センター
代表理事 窪田 克彦
所長の窪田自身です。
また、平行して経営しているコンサルティング会社は
・株式会社ジェニュインバリューコンサルティング
と言います。この会社の代表取締役も窪田自身です。
↓ここに、簡単に窪田の経歴をまとめたページがありますので
ぜひ、ご覧ください。
札幌の就労移行支援事業所ティオ中央区役所前・ティオ札幌駅前では、
自分を見つめ直し、なりたい自分になるためのサポートを行っています。
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