利用者さんとスタッフで、しつもんすごろくをしました。
コーチングの質問スキルを使った楽しいゲームです。
コーチングというのは、質問に加えて、傾聴と承認という
コミュニケーションスキルを使って相手との人間関係を築き
ながら相手の目標実現のお手伝いをする手法です。
このすごろくには、マス目にいろんな質問が書かれています。
自分のコマを進める度にマス目からの質問に答えていきます。
・好きな食べ物は何ですか?
・尊敬する人は誰ですか?
・大金持ちになったとしたら、どんなことをしたいですか?
・自分を動物に例えると何ですか?
・家族の自慢は?などなど。
今日は、スタッフ2名と利用者さん3名の5名で行いました。
Aさんの番。
出た目は5。コマを5つ進めます。すると。。
「どんな動物になりたいですか?」という質問が。
Aさんのこたえは。。。
「パンダ」
〜どうしてですか?と聞くと
「いつも忙しく慌ただしくしてるからゆるゆるしている
パンダになりたい」とのこと。
〜なるほどーーーと一同。
また1周回って利用者Aさん。
今度の出た目は2。
「もし叶うとしたらどこへ行ってみたいですか」
こたえは、
「無人島」
〜なぜですか?
「無人島で、誰にも合わずにゆったりしたい」
この2つの質問と利用者Aさんの回答から、Aさんが
忙しくされているので、ゆっくりと、ゆったりと
息抜きをしたいということがわかります。
普段の訓練の中でも、少しゆったりする時間を作ることを
一緒に考えてみようと感じました。
つぎは、Bさんの番。
出た目に従い、コマを進めると。
「尊敬する人は誰ですか」
答えは、
「母親です」
〜どういう所が尊敬できるのですか、と尋ねると
「掃除とか家事全般は少しルーズなところもあるけど、
自分と父との関係で少しうまくいかなくなると本当に
上手に調整をしてくれて、空気を和ませて、家族の絆を
強くしてくれるところ」
〜一同、素晴らしいですね!と。
このように、お互いのことをゲーム感覚で質問しあい、
自分のことをオープンにしていく。
信頼関係を築くためにすごく重要なことです。
心の距離感を縮めるために重要なポイントです。
自己開示をすると、相手は親近感を覚えて、自分のことも
喋っていいんだと思います。
また、しっかりと開示してくれたのだから自分も開示
しなきゃという気持ちになります。
これを返報性の原則といいます。
自己開示と返報性の原則、働く現場では最も重要な
考え方です。
就労移行支援事業所、ティオ中央区役所前ではしっかり
と利用者さんにコミュニケーションをマスターして頂く
ために、たくさんのワークショップや研修を行っています。