2021.10.8

お知らせ

精神科と心療内科の違いってなんだろう?

こんにちは。スタッフの深井です。

 

皆さんは病院を受診する時、

どの科に受診したら良いのだろうと迷うこと、ありませんか?

 

就労移行支援事業所に通われる利用者さんは、

何かしらの障がいをお持ちであり、多くの利用者さんに、かかりつけの病院が存在します。

これから就労移行支援に通おうとする時、

障がい者手帳など所持していない場合、まずは症状にあった病院を受診して頂くことから始まります。

それは、利用申請するにあたって、医師の意見書が必要になるからです。

 

障がいの種類は大きく3つの分類に分かれるのは皆さんもご存知かと思います。

身体障がい、知的障がい、精神障がい

その中でも、ティオの利用者さんの8割以上を占めるのが精神(心)に障がいを持った方になります。

ティオに限らず、就労移行支援事業所全体でいえることだと思います。

これは、世の中全体で、心の病を抱えている方がそれだけ多いということかもしれません。

 

 

 

そこで今回は、

心の病でどの科を受診したら良いのだろうと迷った時、

参考になる内容をお伝えできたらと思います。

 

皆さんもはじめに何となく思い浮かぶのは、

精神科、心療内科などではないでしょうか?

でも、違いを問われるとよくわらない方も多いと思います。

 

精神科と診療内科は=ではありません。

心療内科は、心身医学を学んだ「内科医」が「心身症」を主に対象とする科になります。

 

心身症の定義とは

「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし、神経症やうつ病など他の精神障害に伴う身体症状は除外する。」とあります。

 

簡単に言うと、診療内科は「身体症状」が中心、精神科は「精神症状」が中心の病気を診ています。

【心療内科】

・朝、仕事に行こうとすると下痢になってしまう

・めまいや耳鳴りがひどくて耳鼻科など受診したが異常なしと言われた

・胃痛がひどく、胃薬を飲んでも改善されない

何かしらの身体症状があり、その背景に心理的なきっかけや理由が思い当たるときは、心療内科を受診すると良いかもしれません。ストレスを感じていると自覚がない方も多くいらっしゃるかもしれませんが、からだの不調で専門家を受診したのに検査結果に異常がなかったという方も、診療内科で診てもらうことで改善のきっかけになるかもしれませんね。

 

【精神科】

・落ち込みがあって、夜眠れない

・人間関係で悩んで食欲がない

・最近、周りから悪口を言われたり、近所の人が監視したりしてくる

・子どもの頃から落ち着かず、大人になった今でも対人関係で困ってしまうことがある

・最近、忘れっぽくなってきた

精神科は、心の症状を扱う専門の科です。

不安や落ち込み、イライラする、落ち着かないなどの気分症状、幻聴や幻覚などの精神症状、物忘れなどの認知症状、眠れないや寝すぎてしまうなどの睡眠症状といったものは、精神科の対象となります。

 

精神科というと、なかなか抵抗があるという方も多いかもしれませんが、体ではなく心の面で悩んだ際には、精神科に受診する必要がありますね。

実際は、精神科医が患者さんの受診抵抗を軽減するために、心療内科も標榜していることが多いです。

そのため、「精神科」「心療内科」と標榜している場合は精神科医が、

「心療内科」「内科」と標榜している場合は内科医が診察していると思っていただくと良いかもしれません。

もし、どちらの科に受診したら良いか迷ってしまう場合は、「心療内科」「精神科」両方の科が標榜されている病院を選ぶと安心かもしれませんね(^^)

 

 

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