こんにちは。スタッフの深井です。
人間誰でも、苦手なことってありますよね。
そして、苦手なことに向き合うのって、辛いですよね。
出来ることなら避けたいと思うのが人間の心理だと思います。
わからないと頭が混乱するし、先が見えないし、「もう無理~!!投げ出してやる~!!」という
気持ちになってしまうこともありますよね。
本日は、ティオの利用者さんのお一人が、そんな苦手なことに向き合った一例をお伝えしたいと思います。
利用者のAさんは、パソコンが苦手です。
今こそ、インターネット社会で学校でもパソコン授業が当たり前の時代ですが、
Aさんの時代には、そのような授業もなく、パソコンを触れる機会もありませんでした。
そのため、電源の入れ方やマウスとは何かということすら知らない状況でした。
当然です。触れる機会が全くなかったのですから。
しかし、Aさんは『学校で子供達と関わる仕事をする』という強い目標をもってティオに通所することを決めました。
そのため、学校ではパソコンを使う機会もあるし、
『最低限のパソコン操作は出来るようになる』という、新たな目標が生まれました。
目標実現に向けて、ティオのスタッフとも相談しながら、パソコンスキルをつけていくための計画を立てました。
初心者パソコンの講座に参加し、
電源を入れるところから一つずつ学習し、メモに取り、復習を繰り返し行っていく。
自宅にはパソコンがないため、通所の時には必ずタイピング練習をする習慣をつけるようにしました。
数か月続けると、少しずつ出来ることが増えてきて楽しくなってきました。
しかし、学んでいくうちに
なかなかうまくいかない・・
新しいことが覚えられない・・
人よりもの凄く時間がかかっている・・
あの人は、自分と同じレベルだったのに、どんどん出来るようになっている・・
Aさんの頭の中で様々なマイナス感情が出てきて
気づくとパソコンから遠ざかるようになっていました。
ティオでは、
利用者さんと担当スタッフとの間で、最低でも月に一度
定期的な面談を行っています。
訓練状況の振り返りを行い、目標に向けて課題を考え、どう行動していったらよいか一緒に計画を立てます。
Aさんとも面談を実施し、
まずは気持ちの整理から進めていきました。
なぜ気づくと取り組まなくなってしまったんだろう
そこにはどんな感情があるのだろう
話をすることで、一人では気付けなかったひっかかりが見えてくることもあります。
いっそのこと、パソコンを使わない仕事に就くという選択肢もあります。
しかし、Aさんの「取り組みたい」という意思は変わりませんでした。
改めて、Aさんの揺るがない目標『学校で子供達と関わる仕事をする』に向けて
必要な試練であることを一緒に再確認しました。
苦手と思う中でも、何からなら取り組めるか一緒に話し合いました。
そして、これまで避けてきた『エクセルの表への文字入力』を
時間を決めて、その時間は必ず取り組むと決めました。
Aさんと約束したことは、
内容がうまく進まなかったとしても、取り組んだ自分に◎をあげる
そうすれば、取り組まずに逃げてしまっていたこれまでの自分に比べたら
確実に一歩成長している!!
苦手なことは、どうしても時間がかかってしまうのは当然のこと
時間を決めて、その時間だけ集中する!!という目標を掲げて向き合いました。
そうして取り組んでみることで、いつもつまづくポイントが見えてきました。
そのポイントをスタッフと振り返ることで、
「なんだ~そんな解決策があったのか~!!」と解決方法を一緒に確認することが出来ました。
解決策が見えてきたことで、気をつけるポイントを知ることが出来ました。
そしてなによりも、
”苦手なことと向き合った自分” ”頑張った自分” に、少し自信が持てるようになりました。
そうすると、「やればできるんだ」という自分を信じる力 自己効力感 を持つことに繋がってきます。
苦手なことと向き合う先には、
自分はできるという自信を持つことができる。
そうすることで、そこから繋がっている道にまた歩き出すことが出来る。
そして、自己効力感というものは、
自分自身の経験だけではなく、
他者の成功体験を見たり聞いたりすることでも得ることが出来ます。
「あの利用者さんはあんな風に頑張って、成長している。自分にもできるはずだ!」そう思っている人がいて、
知らないうちに誰かの自己効力感をあげていることだってあるのです。
ティオの利用者さんを見ていると、知らないうちにお互いに刺激し合っている様子がわかります。
一人では得られない体験が、就労移行に通うことで見えてきますよ。
訓練の中で、利用者さんが教えてくださいました。
【札幌の就労移行支援事業所 ティオ中央区役所前の特徴】
ティオ中央区役所前の訓練に取り組んで頂けると、以下の3つが手に入ります
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