こんにちは。スタッフの深井です。
今回は、精神科の病気の理解というテーマで、精神保健福祉士の立場から、精神科にまつわる様々な病気の症状や経過、治療についてなど、シリーズとしてお伝えできたらと思います!
1回目は、精神科の代表的な病気、統合失調症について
統合失調症って、どのような病気??
日本では、2002年(平成14年)から統合失調症と呼ばれるようになりました。
それ以前は、精神分裂病、もっと昔は早発性痴呆とも呼ばれていました。
考えや気持ちがまとまらなくなり、一般に幻聴や幻覚、異常行動が見られることもあります。
原因は??
統合失調になる原因は未だ不明です。脳内で情報を伝える神経伝達物質(ドーパミンやセロトニン)のバランスが崩れることが関係しているのではないかと言われています。また、大きなストレスがかかることなども関係があるようです。
遺伝子も関与しているといわれており、一卵性双生児の一致率は50%というデータもあります。
発症には、単純に遺伝子だけでの問題ではなく、遺伝・環境、様々な要因が関与しています。
親の育て方や環境が原因だったのではと考えてしまう人がいるかもしれませんが、決してそれが原因ということではなく、『脳の疾患』であるということを忘れてはいけません。
100人に1人がかかるといわれており、決して特殊な病気ではないのです。
何才くらいで発症するの??
一般的には、20代での発症が多く、思春期から40才くらいまでにかかりやすい病気です。
生涯羅患率は1%。現在、日本では約80万人の患者さんがいるといわれています。これは、あくまでも病院に受診している方のデータになります。病院に受診せず、診断されずに経過している方も多くいるかもしれませんね。
どのような症状??
大きく3つの症状に分けられます
①陽性症状・・普段はないはずなのに出てきた症状
例えば・・
妄想 「ずっと監視されている」「テレビで自分のことが話題になっている」「自分は天皇家の子孫だ」など、実際にはないことを強く確信するなど。妄想には、被害関係妄想、注察妄想、誇大妄想など何十もの種類があるといわれてます。
幻聴 「自分の悪口が聞こえてくる」「歌声が聞こえる」など、実際には聞こえるはずのない音や声が聞こえます。
思考障害 思考が混乱し、考え方に一貫性がなくなる。会話に脈略がなくなり、何を話しているかわからなくなるなど。
②陰性症状・・普段はできる事ができなくなる症状
感情の平板化(感情鈍麻) 喜怒哀楽の表現が乏しくなり、他者の感情表現に共感することも少なくなる。
意欲の欠如 自発的に何かを行おうとする意欲がなくなってしまう。また、いったん始めた行動を続けるのが難しくなる。
自閉(社会的引きこもり) 自分の世界に閉じこもり、他者とのコミュニケーションをとらなくなる。
③認知機能障害
記憶力の低下 物事を覚えるのに時間がかかるようになる。
注意・集中力の低下 目の前の仕事や勉強に集中したり、考えをまとめたりすることが出来なくなる。
判断力の低下 もの事に優先順位をつけてやるべきことを判断したり、計画を立てたりすることが出来なくなる。
上記症状は一事例であり、個々それぞれ症状も変わってきます。
はじめは、自分で症状に気付いて受診をするというケースはなかなか少ないかもしれません。
特に、陽性症状は、本人としては本当に聞こえていて、見えている、いつもと違う状況にとても不安な気持ちで混乱していることでしょう。その様な中で、周囲の人が「そんなことあるわけない」などと、否定して本人のことを攻めてしまうことはよくありません。
きちんと治療をすれば改善できるので、周囲の人が「あれ?おかしいな?いつもと様子が違うな。」と本人の変化に気付き、早めに専門機関に相談することが大切ですね!
どこに相談したら良いかわからない
どの病院に受診するのが良いのだろう
迷った際には、札幌では下記の相談窓口があるため、まずは電話で相談をしてみましょう。
札幌こころのセンター TEL 011-622-0556
また次回、第2弾で治療方法や予後など、お伝えしますね☆
ご覧いただき、ありがとうございます!
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