所長の窪田です。

 

【3分で読めます】

 

業界の方はしっかりと読んで頂きたい。

また、一般就労を考えている方にも、

労働市場とはどういうものかを理解するのに是非、

お読みいただきたいと思います。

 

 

採用難の福祉業界が人材紹介会社などによってある意味”食いもの”

にされている的な記事が出ています。

（福祉新聞　2023年2月14日　1面）

 

簡単にまとめると・・・。

 

・福祉業界は人が採用できなくて困っている

・そこに、人材系の紹介、派遣会社が高額な請求をしたり

・紹介したのに、すぐに紹介された社員が辞めてしまう

というトラブルがあると。

 

　そこで、厚生労働省（国）は業界を守るためにも、

いろいろ規制に乗り出しているという感じの記事です。

 

記事のとおりで業界的には人を採用するのが

かなり難しいと思います。

 

理由はいくつかありますが、最も根本的な理由はただ１つ。

・福祉の業界で働きたいという求職者

（仕事を探している人）がいない

ということです。

結局、人気が無いということです。

 

 

高齢者福祉や障害福祉の業界は採用が厳しい業界と言われています。

出典：厚生労働省｜一般職業紹介状況（職業安定業務統計）

 

全産業の有効求人倍率が１．０３倍なのに、

例えば介護サービス3.6倍、社会福祉の専門職が2.88倍

とかなり高くなっています。

 

有効求人倍率とは、ざっくり言うと1人の求職者に対して、

何社求人企業があるか、その割合のことで、

1人に対して求人企業が１社あれば１．０倍。

1人に対して求人企業が４社あれば４．０倍。

となります。

１人に対して、１社より４社の方が選べますよね。

このように仕事をしたい人よりも働く人を探す企業さんの数が

多い場合、『売り手（仕事を探している人）』市場といいます。

当然、企業が弱い立場に立ちます。今の福祉の業界はこんな感じです。

 

逆に、もし、求職者が１００人いるのに、

求人企業が５０社（５０人分）しかなければ、

５０社／１００人＝0.5倍になります。

これは『買い手（人を探している会社）』市場といいます。

不況で、人を減らさなきゃという状況の時にはこうなります。

 

 

改めて、先程のグラフを見ると、福祉医療分野というのは

求職者に対して多くの求人企業があるわけで、

仕事を探している人にとっては選べるが、

社員を探している企業にとっては、

奪い合いになるという厳しい状況な訳です。

 

そのことから、先程の人材紹介系の会社が

よろしくないことをする素地が出来上がっているのだろうと思います。

 

 

（まとめ）

業界にいるものとして言いたいこと。

 

冒頭の記事にあるとおり、あまりよろしくない

人材系の会社への規制は必要で、ありがたいことだと思います。

 

他方で、業界にいる我々が、根本的な対策をする必要が

あるだろうと思っています。

 

それは、結局、

自分たちのやっている仕事に

魅力があることを社会へ、

つまり仕事を探している

方々へお伝えしきれていない

ということをよく胸に手を当てて考えるべきだということ。

 

そして、

どうすれば自分の組織に応募者が

来るかを考え、そして創意工夫

して努力をすること

だと思います。

 

ティオも完璧ではないですが、そこを意識し、

本当にここで働きたいと思って頂けるような環境を創り、

そして発信し続けていきたいと思っています。

 

 

札幌の就労移行支援事業所ティオ中央区役所前・ティオ札幌駅前では、

自分を見つめ直し、なりたい自分になるためのサポートを行っています。

一人では難しいことも、一緒ならできる。

ティオのサポートは、あなたの人生の分岐点となる可能性であふれています。

 

★★お知らせ★★

ティオ中央区役所前のInstagramが開設しました！

見て下さった方の役に立つ情報や、日々の事業所の様子、スタッフのことなど

マイペースな投稿を行っています。

気軽にふら～っと、みなさんが遊びに来てくれるのをお待ちしています★

【札幌の就労移行支援事業所　ティオ中央区役所前の特徴】

ティオ中央区役所前の訓練に取り組んで頂けると、以下の3つが手に入ります

①就職に向けたココロの安心パスポート

②就職してからも疲れにくくなる体力

③就活に必ず成功するポイント（面接・履歴書のテクニック）