2022.2.2

その他

うつ病ってどんな病気?~第1弾 一般的なうつ病について~

こんにちは。スタッフの深井です。

精神科の病気の理解というテーマで、精神保健福祉士の立場から、精神科にまつわる様々な病気の症状や経過、治療についてなど、シリーズとして時折お伝えしていきます!

 

1回目は、統合失調症についてお伝えさせて頂きました。

統合失調症の過去のブログ記事は↓↓

~病気の経過と治療について~

~通所されている方の声~

 

2回目のシリーズは、うつ病について

うつ病イラスト

 

うつ病とはなに??

気分が強く落ち込み憂うつになる、やる気が出来ないなどの精神的な症状のほか、眠れない、疲れやすい、体がだるいといった身体的症状が現れることのある病気です。

人は、誰でも悲しいことや失敗を体験すると、落ち込んだり憂うつになることがあります。

多くは時間の経過と共にもとに戻りますが、うつ病は落ち込んだ気分が長く続き、生活に支障が出てしまいます。

 

うつ病にも種類があります

●心因性うつ病・・悩みや不安、精神的なショックなどのストレスにより引き起こされるうつ病です。一般的に一番多いとも言われています。

 

●非定型うつ病・・別名「新型うつ病」や「現代型うつ病」などとも呼ばれ、最近ではテレビなどでも取り上げられていることも多いですね。

若い人に多く、抑うつ症状が現れるものの、好きなことや趣味はできるという特徴があります。仕事に行っていない時間帯(土日や平日の夜)は元気に過ごすことができたりします。ここが、一般的なうつ病との大きな違いですね。

 

●内因性うつ病(いわゆる「本物の」うつ病)

中年期以降の方に多く、ストレスなどの原因により引き起こされるものではなく、身体の内側に原因があることから「内因性」とも呼ばれています。

内因性うつ病は、これといった大きな原因がなくても、遺伝や体質により脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンが不足し発症する事が多いとも言われています。身体の内部に大きな原因があるため、重症化する場合が多く、再発しやすいのも特徴です。

 

●躁うつ病(双極性感情障害)・・躁(気分があがる)とうつ(気分が下がる)を繰り返すものです。躁の状態が比較的軽い場合だと、うつ病と診断されてしまうこともあるかもしれません。そのため、病名がつくまでに時間がかかる場合があります。うつ病とは全く違う病気になります。

 

ここでは、「本物の」うつ病についてお伝えします。

 

原因は??

うつ病を発症する大きな原因はストレスや疲労で、それにより脳内物質であるセロトニンやノルアドレナリンが不足して発症すると言われていますが、実は明確な原因は特定できていません。

まだまだ未解明なことが多いようです。

 

様々な要因が重なることも考えらるかもしれません。

●心理的な負担

仕事量の増加や家庭内のトラブルによる過労。職場の配置換えや引っ越しなどの環境の変化。子供の独り立ち、肉親の死去などの喪失体験。

●身体的な負担

妊娠、出産、閉経、リウマチ、他病気によるもの

●薬の副作用など

 

 

うつ病になりやすい性格

●仕事熱心、真面目、几帳面、責任感が強い、凝り性

●社交的、熱しやすく冷めやすい、涙もろい、気分にむらがある

●常識を大切にし、いつも他人に気をつかう人

 

必ずしも、こういった性格の方がうつ病になるとは限りません。

けれど、少しでも当てはまる箇所があったら、頑張りすぎてしまわないように息抜きをこまめにするなど、意識してみると良いかもしれませんね。

 

 

どのような症状??

●気分の症状・・気分が落ち込む。自信がなくなる。

●思考の症状・・集中力、判断力の低下。悲観的で自責的な考え方になる。

●意欲の症状・・気力がなくなる。おっくうになる。楽しいと感じられずに興味がわかなくなる。

●身体の症状・・不眠、食欲低下、だるい、肩こり、頭が重い、胃の不快感、便秘、性欲低下

 

治療方は??

●一番大切なことは休養です!

うつ病の50%以上は、無治療でも数か月以内に自然回復するというデータもあるようです。

 

●薬物療法

 

●精神療法・・認知行動療法やカウンセリングなど

 

●ストレスや環境の原因がある場合は、生活上の工夫や環境調整を行うことも大切です

 

大切なことは??

原因や症状など簡単にお伝えしましたが、

一番大切なことは、

規則正しい生活を行うこと!!

うつ病の人は生活が不規則なことが多いとも言われています。

充分な睡眠、起床などの生活リズムを乱さないことがとても大切です!

 

睡眠不足はうつの大敵とも呼ばれています。

そのためには、日中に運動をしたり、太陽の光をたっぷりと浴びることです。

人は、毎朝太陽の光を浴びることで交換神経が刺激され、脳内でセロトニン神経が活性化し、体内時計のズレを調整してくれます。それにより、日中は活発に活動することが出来ます。

夕方から夜に掛けて、太陽が沈んで暗くなっていくのにつれ、徐々に副交感神経が優位に働き始め、睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されるようです。

そのメラトニンは、セロトニンが材料になって作られるホルモンのため、

太陽の光を浴びること = 睡眠には欠かせないこと = 人間には欠かせないこと

ということになりますね♪

 

太陽の光 写真

 

 

家にいて、就職なんて程遠いと考えている方、

動きだしたいけど何から始めたらいいかわからない方、

そんな方でも、

まずは、朝起きて太陽の光を浴びる、

そしてどこかに行く、通う、それだけでも運動になります。

そうすることで夜ぐっすり眠ることができ、規則正しい生活を送るための第一歩にもなりますよ✫

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